研修について

研修について

初期研修においては、「群星沖縄(むりぶしおきなわ)プログラム」とRyuMICプログラム(琉球大学医学部附属病院の研修プログラム)」の2つのコースを提供しており、毎年全国より13名の研修医を受け入れます。当院の研修は勉強会の充実も魅力のひとつに挙げられ、研修医レクチャーやシミュレーショントレーニング、毎週土曜日に開催される各種カンファレンス、徳田安春先生総合内科教育回診、寺澤秀一先生ER教育回診、群星沖縄主催の米国式教育回診などを通してグローバルに臨床の真髄を学ぶ事ができます。
また平成30年度開始予定の、新専門医制度においては、内科、産婦人科、整形外科の3つの領域で基幹型プログラムを提供予定となっております。一方で、従来までの後期研修医制度下においても内科、外科、整形外科、産婦人科、麻酔科、形成外科、心臓血管外科、脳神経外科で引き続き募集を行っており、後期研修からの採用も広く募集しております。

外科

外科系研修について必ず考えておかなければならないことは、外科専門医の取得です。これが無ければ、サブスペシャリティーの専門医(消化器外科専門医、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、小児外科専門医)は取得できません。専門医の取得については、実は初期臨床研修医の経験症例もカウントできるため、様々な科をローテーションする研修期間中の症例が、専門医を取得するためには重要になります。

消化管及び腹部内臓
493例
呼吸器
78例
末梢血管
174例
小児外科
17例
鏡視下手術
363例
乳腺
65例
心臓・大血管
115例
頭頸部・体表・内分泌外科
50例
外傷
4例

上記が当院の年間手術件数の1例ですが、一目見て明白なように当院では短期間で、外科専門医に必要な症例を経験することが可能です。また、当院では経験できない症例については、連携する病院で経験することも可能となっています。
また麻酔科研修に関しては、当院は麻酔科医が関与する手術件数が、毎年4000件以上あり、10名前後の麻酔科医でこの症例数の術中管理を行っています。2年間で標榜医、5年で専門医を当院単独で取得も可能で、希望があれば小児や新生児の麻酔については、近隣の連携病院においても研修が可能です。

内科

当院では内科学会専門医をはじめとして循環器、呼吸器、消化器、肝臓、糖尿病、内分泌・代謝、腎臓、アレルギー・膠原病のそれぞれに専門医が常勤しています。また、総合内科として外来診療に重きをおいた指導があり(専従指導医2名)、内科を深く勉強したいと考えている医師には環境の整った施設と言えます。大学病院や県外の大病院にも多くの診療科を有している施設はありますが、縦割りでない中規模な病院ならではの、個々の患者に対して密接な連携を取る事ができるメリットがあります。high volume centerを希望している方も、まずは基本知識・手技を習得する事が必要だと考えています。当院ではそのための知識と手技を十二分に身につける事ができる指導体制と環境が備わっていると考えております。当院研修後にがんセンター等の施設へ赴任する研修医も多く、Jumpの前のStep期間としての研修にも十分に対応しています。

救急

当院では救急医療にも力を入れており、毎月400件前後の受け入れがあります。救急対応に関しては下記のように対象患者により、役割を分担しています。

初療チーム

救急科医とレジデントにて初療に当たり、専門性を必要とする際には以下のチームへコンサルトを行いながら断らない医療を実践しています。

ICU

内科専門医、循環器専門医、麻酔専門医、集中治療専門医がそれぞれ2名のICU専従医、救急専門医や外科専門医、内科専門医を有する複数名の専任医で運営。
重症患者の質の高い初期対応を可能としています。

急性期心臓チーム

急性冠症候群・重症心不全・致死性不整脈などの治療を担当しています。当院ではドクターカーの保有、また救急隊とのweb ECG配信システムも県内で最初に導入しており、病院到着前の段階でカテーテル治療の必要性を判断し、分単位での緊急時間を縮めることで直接血管造影室へ入室し、早期の冠動脈の再灌流や経皮的人工心肺補助装置の挿入に努めています。また、24時間、院内に心臓チームが待機しているのも当院の特徴の一つです。

急性期外科チーム

胸腹部重症外傷手術、外傷後の全身管理、急性循環不全や腹膜炎を伴う急性腹症、腸閉塞、縦隔膿瘍などの重篤な疾患の緊急手術を担当していますが、急性虫垂炎や急性胆嚢炎、気胸などの比較的安定した状態の緊急手術も積極的に対応しています。また教育面では新病院のHybrid ER開設へ向けた体制づくりを行い、重症外傷の受け入れに必要な知識、情報の共有化、シミュレーションを中心に実践教育を行っています。具体的には研修医はじめ救急に関わるスタッフとともに定期的に外傷診療トレーニング、危機的出血対応を各部署と連携して病院一丸となって取り組んでいます。

急性期内視鏡チーム

止血術や緊急ERCPが大半であり、消化器内科医2名と内視鏡専属看護師1名にて構成されたチームで365日24時間対応の救急体制を敷いています。年間180回にも及ぶ夜間・休日の緊急内視鏡検査を実施し、沖縄南部圏の緊急消化器医療を支えています。

急性期整形外傷チーム

高エネルギー外傷に伴う四肢外傷では、高度の軟部組織損傷や合併するコンパートメント症候群など、一刻を争う深刻な事態に陥ることがあります。 当院では関節近傍骨折や転位が大きい長管骨骨折に対して、必要に応じて緊急手術を行っています。

急性期脳神経外科チーム

2015年より当チームを構成し、それによりあらゆる脳卒中の外科的・内科的治療に対応できるようになりました。特に脳梗塞の超急性期治療(カテーテルによる脳血栓回収術、血栓溶解剤静注療法)に力を入れています。また、急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫・脳挫傷などの重症頭部外傷診療にも24時間365日常時対応しています。

急性期腎臓チーム

当チームでは、急性腎不全や急性中毒(急性アルコール中毒は除く)に対して迅速に治療(血液浄化療法、特異的拮抗薬の投与など)を要する状況に備えて、腎臓内科が連日2名ずつのチームで緊急対応に備えています。

自衛隊ヘリ添乗救急チーム

夜間などドクターヘリが出立出来ないとき、沖縄県では那覇航空自衛隊と共同し、県内複数の施設が出動要請を受けています。当院は本オペレーションにも参加しており沖縄県の離島医療に貢献しています。