産婦人科専門研修プログラム
症例、手術、手技が豊富で、技術の修得に最適なプログラム
研修の特徴
・産婦人科医療における産科・婦人科・不妊内分泌分野の研修がそれぞれの指導医のもとで可能です。研修募集も少数精鋭で3 名となっているため、指導法はマンツーマン、フェイスツーフェイスで、若手スタッフからベテランスタッフが総がかりで行います。
・婦人科、周産期、不妊内分泌、悪性腫瘍の化学療法、緩和ケア、救急疾患などすべての分野が充実しています。症例も多いため、各専門医の取得が早いです。
・学会発表も多く、臨床研究にも積極的です。
・サブスペシャルティの希望があれば、当科で生殖医療専門医、他の基幹・連携病院と提携して周産期専門医、婦人科腫瘍専門医取得のための研修に移行可能です。
・臨床と学術部門と豊富に学べる環境です。
研修概要
経験できる疾患
放射線治療以外の、ほとんどすべての産婦人科疾患(婦人科腫瘍、周産期、不妊内分泌、体外受精)を経験することができます。
経験できる手技
- 1)婦人科内分泌検査
- 基礎体温測定、腟細胞診、頸管粘液検査、各種ホルモン測定、子宮内膜検査
- 2)不妊(症)検査
- 基礎体温測定、卵管疎通性検査(通気、通水、通色素、子宮卵管造影)、精子頸管粘液適合試験(Huhnerテスト)、精液検査、子宮鏡、腹腔鏡、子宮内膜検査、月経血培養
- 3)癌の検査
- 子宮腟部・頸部・内膜をはじめとする細胞診、コルポスコピー、Schillerテスト、組織診、子宮鏡、CT、MRI、PET-CT画像診断
- 4)絨毛性疾患検査
- 基礎体温測定、ホルモン測定(絨毛性ゴナドトロピンその他)、胸部X線検査、超音波診断
- 5)感染症の検査
- 一般細菌、原虫、真菌検査、免疫学的検査(梅毒血清学的検査、HBs抗原検査、HCV抗体検査、HTLV-I検査、HIV検査、風疹抗体、トキソプラズマ抗体、淋菌DNA、クラミジアDNA・抗体検査など)、血液像、生化学的検査
- 6)放射線学的検査
- 子宮卵管造影、胸部・腹部単純撮影法
- 7)内視鏡検査
- コルポスコピー、子宮鏡、腹腔鏡
- 8)妊娠の診断
- 免疫学的妊娠反応、超音波検査(ドップラー法、断層法)
- 9)超音波検査
- ドップラー法:胎児心拍聴取、断層法:骨盤腔内腫瘤(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍その他)、胎嚢、胎児頭殿長、児頭大横径、胞状奇胎、胎盤付着部位、多胎妊娠、胎児発育、胎児形態異常の診断、子宮頸管長、BiophysicalProfileScore(BPS)、AmnioticFluidIndex(AFI)、血流ドップラー法
- 10)分娩監視法
- 陣痛計測、胎児心拍数計測、血液ガス分析
経験できる手術(術者)
- ■婦人科
- 腹式単純子宮全摘出術、腟式単純子宮全摘出術、子宮筋腫核出術、子宮腟部円錐切除術、子宮頸管形成術、頸管ポリープ切除術、子宮脱手術、付属器摘出術、卵巣腫瘍核出術(切除術)、卵管避妊手術、Bartholin腺手術(造袋術、摘出術)、陳旧性会陰裂傷形成術、腹腔鏡下腹腔内観察、胸水穿刺術、腹水穿刺術、体外受精における採卵
- ■産科
- 会陰切開・縫合術、吸引遂娩術、腹式帝王切開術、子宮内容除去術、子宮頸管縫縮術・抜環術
経験できる手術(助手)
- ■婦人科
- 広汎子宮全摘出術、広汎子宮頚部摘出術(子宮温存高難度手術)、準広汎(拡大単純)子宮全摘出術、後腹膜リンパ節郭清、卵巣癌根治手術、子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術、外陰切除術、体外受精における胚移植
- ■産科
- 妊娠合併卵巣腫瘍核出術(切除術)
週間スケジュール、勉強会

- ≪勉強会、抄読会、症例検討会≫
- ・第4火曜日夕方、勉強会
・※他、上記週間スケジュール参照 - ≪関連診療科との定期的な症例検討会≫
- ・毎週木曜日朝、周産期カンファ
・月1回、キャンサーボード
・第三月曜日夕方、病理カンファ - ≪学会、研究会等での学習機会≫
- ・沖縄県医師会、沖縄地方部会、日本産科婦人科への参加、発表
ローテーション例

研修施設群、年間症例数

指導医数

友愛医療センター産婦人科 スタッフ資格
日本産科婦人科学会指導医 | 2名 |
日本産科婦人科学会専門医 | 7名 |
日本婦人科腫瘍学会専門医制度婦人科腫瘍指導医 | 1名 |
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医 | 1名 |
日本臨床細胞学会細胞診専門医 | 1名 |
日本がん治療認定医機構がん治療認定医 | 1名 |
日本性感染症学会認定医 | 1名 |
日本性感染症学会インフェクションコントロールドクター(ICD)認定医 | 1名 |
日本生殖学会生殖医療専門医 | 1名 |
日本女性医学学会女性ヘルスケア暫定指導医 | 1名 |
母体保護法指定医 | 1名 |
日本産科婦人科学会指導医 | 2名 |
日本産科婦人科学会専門医 | 7名 |
日本婦人科腫瘍学会専門医制度婦人科腫瘍指導医 | 1名 |
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医 | 1名 |
日本臨床細胞学会細胞診専門医 | 1名 |
日本がん治療認定医機構がん治療認定医 | 1名 |
日本性感染症学会認定医 | 1名 |
日本性感染症学会インフェクションコントロールドクター(ICD)認定医 | 1名 |
日本生殖学会生殖医療専門医 | 1名 |
日本女性医学学会女性ヘルスケア暫定指導医 | 1名 |
母体保護法指定医 | 1名 |
募集定員
定員数 | 3名 |
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産婦人科専門医を目指す皆さんへ

プログラム統括責任者 前濱俊之
産婦人科の分野は婦人科腫瘍、周産期、生殖内分泌、女性ヘルスケアと主に4領域にわたります。産婦人科専門医はこれらの全ての領域に対応することが求められます。さらに必要に応じて、他の専門医への紹介・転送の判断を適切に行い、他科からのコンサルトに適正に対応することが必要です。上記を満たす研修を行うのに当科は充分な症例、指導のシステムが構築されています。経験した症例、臨床データを発表する環境も充分整っております。志の高い若い医師を歓迎いたします。